【手と手/クリープハイプ】歌詞の意味を考察、解釈する。

クリープハイプの独自の世界観は、多くのファンを引きつけています。

今回は、その中でも特に心に残る哀愁を帯びた楽曲「手と手」に焦点を当ててご紹介します。

「手と手」の旅路:クリープハイプの楽曲が辿った軌跡

今回注目するのは、クリープハイプの曲の中で、特に感動的で心に響く「手と手」という楽曲です。

この曲の概要から紹介していきましょう。


クリープハイプの「手と手」は、彼らがまだインディーズ活動をしていた時期に初めて人々の前に登場しました。

この曲は自主制作のアルバム『東京とライブ』に含まれており、このアルバムは2018年1月時点で既に生産終了しています(リリースの正確な年は不明)。

彼らがメジャーに進出した際、この曲は『一生愛されてると思ってたよ』というデビューアルバムにも収録され、より広い聴衆に届けられました。

このアルバムは2012年4月に発売され、全12曲が収められていますが、そのうち11曲の作詞・作曲はボーカルの尾崎世界観によるものです。

唯一、9曲目「火まつり」はメンバーの長谷川カオナシが制作し、彼がメインボーカルを務めています。


「手と手」は『一生愛されてると思ってたよ』に加え、クリープハイプの代表作を集めた『クリープハイプ名作選』にも収録されています。

しかし、『クリープハイプ名作選』は少し特殊な背景を持つアルバムで、バンド自身はこのアルバムを公式の作品とは認めていません。

実はこのアルバムは、クリープハイプが最初に契約したビクターによって、バンドの了承を得ずに制作・リリースされたものです。

このような事情から、『クリープハイプ名作選』はバンドが自ら承認したリリースとは見なされていません。

この出来事を受けて、クリープハイプはビクターとの道を分かち、ユニバーサルシグマへと移籍しました。

2018年時点で、このアルバムは彼らの公式ディスコグラフィーには含まれず、関係には依然として微妙な空気が流れています。

「手と手」深掘り:歌詞とメロディが紡ぐ失恋の物語

これまでに「手と手」の概要や背景について説明してきました。

次に、この楽曲の具体的な内容に触れていきます。

まずは、以下にリンクされた動画で「手と手」を実際に聞いてみましょう♪


以下のリンクは、YouTube上のクリープハイプ公式チャンネルからの動画です。

この動画はショートバージョンですが、曲のエッセンスと雰囲気はしっかりと感じ取れます。

尾崎世界観のハイトーンボイスが、この曲の魅力を一層引き立てています。

この曲をただメロディで聞くと、歌詞の内容を把握していなければ、その失恋をテーマにした楽曲であることに気づきにくいアップテンポな作品です。

しかし、その明るいリズムで悲しみや寂しさを表現することで、かえって深い孤独感が際立って感じられるのです。

これから紹介する歌詞を読んだ後に、動画をもう一度見ると、ミュージックビデオが別れを経てやや諦めの気持ちになっている様子を表しているように新たに感じられるでしょう。

「手と手」:別れと孤独の旋律を奏でる心の歌

今、ご案内した「手と手」の動画を見ていただけましたか?

これからは、その楽曲の歌詞とギターコードを紹介していきます。

楽曲の深い意味を理解しながら、ギターでの弾き語りに興味のある方は、是非コード譜にも注目してくださいね♪


Em Em Em Dsus4
G Am Bm D#dim Em D C D#dim
G Am Bm D#dim Em D C E♭

G     Am    Bm D#dim E     D  C  D
本当の事を 言えば毎日は     君が居ないという事の繰り返しで
   G    Am   Bm D#dim  Em   D  C  D
もっと本当の事を言えば毎日は     君が居るという事 以外の全て

G        B7     Em  D   C  D
大切な物を無くしたよ  今になって気づいたのが遅かった
G        B7     Em  D   C  D
大切な物を無くしたよ 今になって気づいたのが遅かった
   C     D
なんてよくある話で笑っちゃうよな

G             B7
繋いでたいから手と手握って 指と指の間絡ませたなら
Em        D      C       D
もう要らない もう要らないよ 君の他にはなんにも要らないよ

G Am Bm D#dim Em D C E♭

G    Am    Bm    Em    D  C  D
本当の事を言えば毎日は  君が居ないという事の繰り返しで
   G   Am     Bm D#dim  E   D  C  D
もっと本当の事を言えば毎日は     君が居るという事 以外の全て

G         B7     Em  D   C  D
大切な物を無くしたよ 今になって気づいたのが遅かった
G           B7           Em
大切な物を無くしました 大切な物を無くしましたって
  D    C  D
気づいたのが遅かった
   C     D
なんてよくある話で笑っちゃうよな

G             B7
繋いでたいから手と手握って 指と指の間絡ませたなら
Em        D      C       D
もう要らない もう要らないよ 君の他にはなんにも要らないよ

G            B7
夜中の3時が朝になった時 君はきっと仕事を休むだろう
Em        D      C         G
もう要らない もう要らないよ 君の他にはなんにも 要らないよ

G G B7 B7 Em D C D
G G B7 B7 Em D C D
G Am Bm D#dim Em D C D#dim
G Am Bm D#dim Em D C E♭ G!


「手と手」は、おそらく恋人たちの別離をテーマにしています。

この曲は、失ったものの重みと、それに伴う深い孤独感を痛切に表現しているのです。

特に、愛する人がそばにいない瞬間の寂しさは、別れがなければ、たとえ距離があっても愛し合う人を想うときに感じる温かさに対照的です。

関係が壊れた場合、その人を思うことすら苦痛で、寂しさがどんどん積み重なっていくようです。

大切な人と手をつなぐだけで満足できるはずなのに、それが叶わないときは、自身の孤独を深く実感します。

また、「夜中の3時が朝になった時」というフレーズは、深夜に目が覚めるような不規則な生活を象徴しているのかもしれません。

これは、もしも二人が一緒にいられれば、時間を大切にしながら繋がり続けたいという願いがあると受け取れます。

この曲は、切ないほどの愛情と欲望が溢れ出ているように思えます。

クリープハイプへの期待:未知の音楽を紡ぎ出す才能への讃歌

独創的な世界観と比類なきムードを持つバンド、“クリープハイプ”。

彼らには、これからもその鋭い感性を駆使し、まだ誰も耳にしていない唯一の作品を次々と創り出して欲しいですね♪