【世界を終わらせて/ハルカミライ】歌詞の意味を考察、解釈する。

東京都を拠点に活動するロックバンド、「ハルカミライ」。
彼らのまっすぐな歌声と情熱的なライブパフォーマンスは、多くの人々を惹きつけていますが、その一方で、幸福に満ち溢れたラブソングも彼らのレパートリーには含まれています。
今回は、結婚式にぴったりの一曲、「世界を終わらせて」をご紹介いたします。

微笑ましい

高い評価を受けているハルカミライの「世界を終わらせて」は、新世代の結婚式のテーマソングとして注目を集めています。
この曲は2018年の10月にリリースされた3枚目のシングルであり、彼らのライブでは観客席に飛び込むなどのエネルギッシュなパフォーマンスと共に披露されることもあります。
しかし、曲の冒頭はほのぼのとした描写で始まります。

君好みの味は基本は薄めで
強がりで嘘は意外と付けて
歴史の本にも聖書の中にも
立ち読みの週刊誌にも

これは書けないだろう

これは、主人公の視点から彼女の独特な癖や個性を描写しています。
これらの要素は、近くで彼女と過ごすことでしか気づけないような些細で奥深い特徴です。
たったこの2行でも、男性が彼女をどれほど大切に思っているかが伝わってきます。
そして、特に心温まるのは、彼女の習慣を「自分だけが知っている」という少し自慢げなニュアンス。
まるで「聖書や週刊誌には書かれていないんだよ!」と言っているかのような、誇らしげな様子が、文章の後半から伝わってくるのは、本当に微笑ましいですね。

深い愛情がしっかりと伝わる

この楽曲を聴くと、つい疑問に思うのは、タイトルである『世界を終わらせて』の意味です。
ラブソングとしては少し悲観的な印象がありますよね。
この点について「なぜだろう?」と感じる人も多いかもしれませんが、その理由は曲のサビに明示されています。

マイガールフレンド 側に
いられないならこの世の全部
もう終わらせてどうなってもいいぜ
君は多分怒るけど

この部分から、「世界を終わらせて」というのは、おそらく「もし君といられないなら世界を終わらせて」という意味ですね。
この強い感情は、続くサビにもしっかりと反映されています。

スタンドバイミー スタンドバイミー
君の為なら悪魔にだって
なってしまって構わないのさ
冗談?って君は聞くけど

確かに、非常に情熱的な表現ですね。
歌詞の中には「好き」「愛してる」といった直接的なフレーズは見当たりませんが、それでも男性の深い愛情がしっかりと伝わってきます。

願ったら叶わないから『一緒にいたい』とは願わない

「これからもずっと2人で寄り添っていられますように」
初詣や神への参拝の際、こんな風にお願い事をしたことはありませんか?
大切な人と将来ずっと一緒にいたいという気持ちは、当然の願いです。
だからこそ、「ずっと一緒にいられますように」と祈りを捧げることがあります。
しかし、ハルカミライのアプローチはちょっと異なります。

来世もその次も巡り会えないのなら
お願い続きを投げ出して神様
願い事は簡単に叶わない事知ってるから
あんたはほっといてくれ2人のこと

「一緒にいられますように」という一般的な願いとは異なり、「一緒にいられないなら世界を終わらせてくれ!」という切なる懇願が歌詞に込められています。
この熱い願いは、曲のタイトルにも通じるもので、非常に感情的です。
さらに、捻くれたが真摯な気持ちもあり、「願ったら叶わないから『一緒にいたい』とは願わない!」という部分も注目すべきポイントです。
こうした率直な愛情に触れると、誰もが心を打たれることでしょう。
この曲は結婚式はもちろん、大切な人への告白にも最適な選曲ですね。