日本を代表するパンクバンド「サンボマスター」は、魂を込めた叫びと熱演で知られています。
彼らの3rdシングル『青春狂騒曲』は、歌詞カードに収録されていない歌詞や、2つの異なるミュージックビデオが存在するなど、興味深い要素が多く含まれています。
これらの事象の真相に迫ってみましょう。
典型的な「サンボマスター」のスタイル
『青春狂騒曲』は、2004年にリリースされた「サンボマスター」の3rdシングルで、アニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニングテーマとして使われました。
この曲は、バンドの青春溢れる音楽がアニメにぴったり合ったことで、国内外で広く認知されました。
実際、アニメファンによるカバーなどがYouTubeなどの動画サイトに多くアップロードされています。
曲自体は、ドラムのリズムから始まり、ギターのクリーントーン(山口隆はエフェクターを使わないことで知られています)、そして山口隆の独特のフレーズからスタートします。
この曲は非常にキャッチーで、特にギター、ベース、ドラムの絶妙なグルーヴが印象的です。
ジャンル的にはパンクですが、その中には他にはない奥深さが感じられます。
歌詞も含めて、この曲は非常に記憶に残る構成を持っており、時折歌詞とセリフが交錯する部分など、典型的な「サンボマスター」のスタイルが表れています。
「サンボマスター」らしい非常に前向きな歌詞
『青春狂騒曲』の基本的な歌詞は、まさに応援歌といえるでしょう。
これは「サンボマスター」の真骨頂を示すもので、彼らの歌詞は非常にわかりやすく、ストレートな表現が特徴です。
そのため、深い解釈をする必要なく、すぐに共感できる内容となっています。
これが若い世代から支持され、青春のドラマティックな雰囲気を持つアニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニングテーマに選ばれた理由でしょう。
吹き抜けるくすんだあの日の風は
昨日の廃墟に打ち捨てて
君と笑う 今を生きるのだ
それでもあの出来事が君を苦しめるだろ？
だからこそサヨナラなんだ
いらだちとか 少し位の孤独だとかは
一体それが僕等にとって何だってんだろ？
今はドラマの中じゃないんだぜ
「ねぇ、どうだい？」
その声に僕等振り返っても誰もいないだろ？
どうでしょうか？
やはり、「サンボマスター」らしい非常に前向きな歌詞ですね。
山口隆の情熱的な歌声が加わることで、その説得力は非常に強力です。
この名曲は何度も聴きたくなる魅力があります。
サビでは励ましの要素から一転して、叙情的な雰囲気の歌詞に移り変わり、感動を呼び起こす結末を迎えます。
この楽曲の構成は非常に巧妙で、その手法を学びたくなるものです。
では、歌詞カードに掲載されていない部分に触れてみましょう。
実際、この部分は曲の冒頭で、山口隆が力強く歌う部分です。
気になる歌詞の内容は、「Let’s get come on, one, two 」です。
非常にシンプルな英語ですので、特別な和訳は必要ないかもしれませんね。
それでも、簡単に訳してみると、「いくぞ！１、２！」となるでしょう。
これはまさに曲にエネルギーを注入するための部分です。
2つの異なるミュージックビデオ
さて、次に注目すべきは、『青春狂騒曲』の2つの異なるミュージックビデオについてです。
この曲には、まったく異なるスタイルで撮影された2つのMVが存在します。
最初のMVは「廃墟バージョン」と呼ばれ、廃墟を背景に歌われています。
そして、もう1つは何故かサンバスタイルを採用した「サンババージョン」です。
これらのMVは、同じ曲を使用しているにもかかわらず、異なる雰囲気を持っており、その変化には驚きます。
「サンババージョン」のMVは本当にサンバスタイルの演出が施されています。
撮影は通常のスタジオで行われ、バンドのメンバーの背後で3人のサンバダンサーが踊っています。
また、ディレクターとして林家ぺーがカメオ出演しています。
面白いアイデアとして、メンバーとダンサー以外の登場人物は、それぞれが役割に応じたTシャツを着用しています。
これにより、「照明」や「客」といった文字通りの役割を演じています。
「廃墟バージョン」は非常に率直な演出が特徴で、廃墟の中でバンドメンバーが曲を演奏しています。
サンババージョンも素晴らしいものですが、このようなシンプルなアプローチも「サンボマスター」らしい魅力がありますね。
まとめ
「青春狂騒曲」の歌詞カードには含まれていない歌詞と、2つの異なるMVについて、いかがでしたでしょうか？
どちらも非常に「サンボマスター」らしい特徴を持っており、ファンにとって魅力的な要素でしょう。
彼らの音楽とパフォーマンスには、これからも注目が集まることでしょう。
「青春狂騒曲」 歌詞全文
歌詞全文
ひからびた言葉をつないで
それでも僕等シンプルな
想いを伝えたいだけなの
吹き抜けるくすんだあの日の風は
昨日の廃墟に打ち捨てて
君と笑う 今を生きるのだそれでもあの出来事が君を苦しめるだろ?
だからこそサヨナラなんだこのまま何も残らずに
あなたと分かち合うだけ
やがて僕等は それが全てだと気がついて
悲しみは頬を伝って
涙の河になるだけ
揺れる想いは強い渦になって
溶け合うのよいらだちとか 少し位の孤独だとかは
一体それが僕等にとって
何だってんだろ?
今はドラマの中じゃないんだぜ
「ねぇ、どうだい?」
その声に僕等振り返っても
誰もいないだろ?
だからこそ僕等 高らかに叫ぶのだそれでも僕等の声はどこにも届かないだろ?
だからこそサヨナラなんだそしてまた時は流れて
あなたと分かち合うだけ
やがて僕等は それが全てだと気がついて
悲しみは頬を伝って
ひとすじの詩になるだけ
揺れる想いは強い渦になって
溶け合うのよ 溶け合うのよ(セリフ)
吹き抜けるくすんだあの日の風は
昨日の廃墟に打ち捨てて Oh Yeahこのまま何も残らずに
あなたと分かち合うだけ
そしてあなたは 今が全てだと気がついて
悲しみは頬を伝って
涙の河になるだけ
そして僕等は淡い海になって
溶け合うのよ
溶け合うのよ
溶け合うのよ(セリフ)
やがて僕等はそれが全てだと気がついて
やがて僕等は悲しみが頬を伝うことを覚えて
やがて僕等は やがて僕等は
あなたがたと溶け合う訳ですよ
溶け合う訳です
