【REVIVER/MY FIRST STORY】歌詞の意味を考察、解釈する。

「MY FIRST STORY」は、彼らの持ち味である高速演奏と透き通ったハイトーンボイスが特徴的なバンドです。
特に彼らの楽曲「REVIVER」は、数多くのタイアップがあり、非常に衝撃的なPVで有名です。
このPVの意味や歌詞の内容について、詳しく見ていきましょう!

タイトルの意味

「REVIVER」という楽曲は、「MY FIRST STORY」が2017年7月19日にリリースした1stミニアルバム「ALL LEAD TRACKS」に収録されています。
この曲は、爆発力のある力強い楽曲として知られています。

特に興味深い点として、この曲はゲームアプリ「オルタンシア・サーガ-蒼の騎士団-第三部」と日本テレビ系番組「スッキリ!!」の2017年度6月度テーマソングに起用されていたことが挙げられます。
実際に、ゲームの製作側からのオファーにより、オルタンシア・サーガの世界観にマッチした楽曲として制作されました。

「REVIVER」というタイトルは、「復活させる人・再興させる人」を意味しています。
このタイトルの意図について、注目の歌詞を通じて理解していきたいと思います。

運命に抗う

まずは、「REVIVER」という曲自体をお聴きいただければ、その疾走感によって気分が高揚することでしょう。

さらに、「オルタンシア・サーガ」の世界観を表現したPVは、特有の意味を秘めています。

このPVには、オルタンシア・サーガの世界観を象徴する要素や隠されたメッセージが盛り込まれているようです。

それは一体どのような意味を持っているのか、気になるところですね。
そこに込められたメッセージに迫りたいと思います。


「オルタンシア・サーガ」というゲームは、運命に翻弄されることをテーマにしており、その描写はPVでも表現されています。

PVには、マイファスの後ろに、ある大きなオブジェクトが登場します。
その姿はまるで「手」のようであり、海に落ちたHiroの姿も大きなモノに飲み込まれそうに見えます。

これらの要素を組み合わせると、「運命に抗う人の姿」というメッセージが浮かび上がります。
大きく伸びる「手」と大きなモノに飲み込まれたHiroの姿が、現状や運命と戦っているような印象を与えます。

この「運命に抗う人の姿」を頭に置いた上で、歌詞に迫っていきたいと思います。
そこにはさらなる意味や感情が込められていることでしょう。

自分だけの道

「REVIVER」という曲は、たくさんの英語の歌詞が含まれていますが、その深い意味を理解しながら和訳を進めていきましょう。
オルタンシアサーガの世界をイメージしながら、歌詞の解釈を行います。

それでは、まず1番から歌詞を紐解いてみましょう。


Always you’re there with when my real story moves on
We will keep on fighting all the time starting now
何回だって失ったモノに立ち向かって
全部消し去って思い出した

「物語の真実が蠢き始めるとき、君はいつも僕の傍にいる。」
「これからは戦いの幕開けが訪れるんだ。」

今の世界に存在する自分。
それが動き出したとき、きっと未来は大きく変わる。
その変化が試練をもたらすかもしれない。
けれども、進んでいかなければ何も手に入れられない。

ここには、運命に立ち向かう決意が描かれています。


There’s nothing to change in me
There’s nothing to change in you
What is the correct answer?
必ず…

「自分は変わらない」
「君は変わらない」
「真実の答えは何だろう?」

運命に対抗しても、何も変わらないことに嘆き悲しむ姿が描かれています。

運命には唯一の正解はない。
だけど、必ずその正解を見つけ出すことを示している。

ここには、強い意志を感じます。


今朽ち果てた運命の中で闘いながら手に入れた
僕の命を捧げる日まで
This is my only way
このまま…
I will stay alive praying for my self
I will stay alive praying for my self

このサビは、力強さが一層際立つ部分です。
強い思いが描かれています。

ついに心から望んだ真の運命を手に入れた。
それが、「僕だけの道」という英語表記で示されています。

その道を死ぬまで歩み続けるつもりだ。

1番のサビでは、このような思いが表現されているようです。

心の中で祈りを捧げながら生き続ける。
この歌詞から、「僕だけの道」を手放したくないという強い思いが見えてきます。

真の運命

1番が終わり、ここから2番へと進みます。

2番では、どこか儚さが漂っています。


Someday I will only stop when you’re completely gone
Where do you then go and what are you looking for?
遠くなった未来の僕を追い越したくて
同じ色に染まりだした

「君が完全に去った時、いつか僕はただ立ち止まるだろう」
「君はどこに行って何を探しているのか?」

君というのは、おそらく「本当の運命」のことではないだろうか。

やっと手に入れた真の運命が消え去った時、もう前に進むことはできないかもしれない。
だから、ここから離れないでいてくれ。

そんな懇願するような思いが描かれているようです。


There’s nothing to change in you
There’s nothing to change in me
What is the correct answer?
一度は…

1番のBメロとは逆の順番で書かれている英語の部分が2番になります。

視点が、「僕」から「お前(運命)」へと変わっています。

1番では「正解の運命」だったものが、2番では「正解の自分自身」になっているようです。

運命がわからずに、自己の存在が曖昧になってしまいました。


儚く咲いた永遠の誓いが枯れ果てたまま泣いてる
蒼い欠片を集める日まで
This is you & me now
これから…
I will stay alive praying for myself
I will stay alive praying for myself

永遠の誓いとは、「真の運命」を手に入れるという決意のことだろう。
その思いが、枯れ果ててしまった。
しかしながら、諦めていない姿も示されている。
その証拠が、「泣いている」という言葉である。

蒼い欠片は、「真の運命」が散り散りになっているのかもしれない。
そして、それが「今の自分と運命」との距離感を表しているのだろう。

これからの展開は、「それを縮める」という意味を持っているかもしれない。


One day I just kept looking up to the sky
What do you take and what do you lose again
You know? You know? You know?
I know!!

「ある日、僕はちょうど空を仰いでいた。」
「お前は何を手に入れ、何を再び失ったのか。」
「お前は理解しているか?」
「僕は理解している!!」

‘Cause I will need to protect some one now for sure. Right?
This decision needs to be made on today
I’ve tried to imagine it over 100 times
Nobody knows this story that I will put into an end start it over again

「現在、確かなことは、僕は誰かを守らなければならないということだ。当然のことだろう?」
「この決断は、今日中にしなければいけない。」
「僕はもう、100回以上想像してきた。」
「この誰も知らない物語を、僕はもう一度最初から最後まで受け入れるよ。」

ここでは、Hiroの独白のようなCメロに、今まで描いてきた物語の主人公の思いが込められています。

歩み続ける決心

あの日の僕は何処か遠く知らない場所で目覚めた
また思い出の中を探すの
「たった一つの命で…」

ここでは、再びスタート地点に立つ様子が描かれています。

この先から、新たな運命を探す旅が始まるのでしょう。


濡れた世界は僕一人だと思い続けていたから
僕の人生を受け入れるなら…
何千、何百、何十、何年だって

静かに歌われるこのパート。

その静けさが、逆に強い意志を表しているようです。

何度でも、何年かかっても真の運命を手に入れると示す。

そんな決心がここでは描かれています。


必ず道の先にあるから諦めないと決めたよ
最後の夢を叶える日まで
This is my only way
このまま…
I will stay alive praying for myself
I will stay alive praying for myself

この道の先に、真の運命があることを見つけた「僕」。
だから、どれだけ時間がかかろうとも、その歩みを止めるつもりはありません。

「僕だけの道」がこれからもずっと続くことを、願っています。

まとめ

この曲は、本当の運命をつかみ取るまで、偽物の運命に立ち向かい続ける人々の姿を描いています。

「本当の運命」である「僕だけの道」を、誰もがこの現実でも歩む必要があるかもしれません。