【粉雪/レミオロメン】歌詞の意味を考察、解釈する。

レミオロメンは、数々のファンを魅了してきたトップアーティストです。
彼らのこれまでの楽曲は、多くの聴衆に感動を与えてきました。
今回は、その中でも名高い「粉雪」という曲に焦点を当てて紹介していきます。

失った女性に近づきたい

今回紹介するのは、レミオロメンの曲である「粉雪」についてです。
おそらく、あなたも過去に「粉雪」をどこかで聴いたことがあるかもしれません。
この曲は冬をテーマにした素晴らしい楽曲であり、多くのアーティストによってもカバーされたことがあります。
「粉雪」は2005年11月16日にリリースされ、レミオロメンの8枚目のシングルに収録されました。
この曲はフジテレビ系ドラマ「1リットルの涙」の主題歌として使用されました。
そのためか、レミオロメンのこれまでの作品の売上を大きく上回り、85万枚以上もの売り上げを記録しました。
この曲は後世に残る名曲となりました。
また、レミオロメンは第60回紅白歌合戦に出場し、「粉雪」を披露しました。
この曲は「冬」や「雪」、そして「氷」といったキーワードを含んでおり、カラオケのリクエストランキングでも1位を獲得しました。
「粉雪」はオリコンチャートにもランクインし、週間チャートでは2位になりました。
2005年11月の月間チャートでは8位にランクインし、年間チャートでは109位を獲得しました。
そして、リリースから1年後の2006年の年間チャートでは2位にランクインしました。
この曲は多くのアーティストによってカバーされるだけでなく、カラオケでも人気があり、今でも多くの人々に愛されています。


この「粉雪」という曲は、非常に有名ですね。
本来はドラマ「1リットルの涙」の世界観を反映した楽曲として知られていますが、実際には未だに知られていない真の意味があると言われています。
果たして、その真の意味とは一体どのようなものなのでしょうか。
この曲は別れを惜しむ気持ちだけでなく、失ったものに「近づきたい」という感情が歌詞に込められているとも考えられています。
「1リットルの涙」は、女性が病気で亡くなるという内容です。
そのため、この曲は男性が女性との永遠の別れを惜しむ歌詞に見えるかもしれません。
しかし、実際には歌詞には、失った女性に近づきたいという気持ちが含まれているとも言われています。
どちらにせよ、この曲は切なさを感じさせる歌詞ですね。

1億分の1の奇跡的な出会い

ここで、感傷的な歌詞になっている「粉雪」の歌詞を解釈していきたいと思います。
失ったものを惜しむ感情や、それに触れたいという切望が表現されたこの曲の歌詞。
どのような言葉やフレーズで、それが描かれているのでしょうか。
歌詞の内容を丁寧に掘り下げて解説していきます。


粉雪舞う季節は いつもすれ違い
人混みにまぎれても 同じ空見てるのに
風に吹かれて 似たように凍えるのに

ここでは、歌詞から探ってみましょう。
この部分では、毎年訪れる冬の季節について、二人の切ない過去を回想しています。
毎年の冬、同じ空を見上げながら風に吹かれ、同じように寒さを感じていたはずなのに、私たちはいつもすれ違っていたんだ。
歌詞の意味としては、こんな感じでしょうか。
冬は私たちの体温を奪い、澄んだ空気がどこか人をメランコリックにする季節です。
2人はいつも一緒にいて、同じ冬の空を見上げて、同じように寒さを感じていたはずでした。
しかし、いつからか2人の足取りはすれ違うようになってしまったのです。
おそらく私は、ずっと君と一緒に歩いていると思い込んでいたのでしょう。
同じ空を見上げて、同じ寒さを感じながら、寄り添っていたからです。
でも、そのすれ違いに気づくことができなかったのかもしれません。


僕は君の全てなど 知ってはいないだろう
それでも一億人から 君を見つけたよ
根拠はないけど 本気で思ってるんだ

次に、この部分の歌詞を見てみましょう。
曲の中で、「僕」という人物の率直な感情が表現されています。
僕は君の全てをまだ完全に理解できていないかもしれない。
でも、1億人もの中から君を見つけることができたんだ。
本気でそう思っているよ。
この歌詞の意味は、以下のようなものです。
人との出会いは、しばしば奇跡的なものです。
世界には65億人の人がいますが、日本だけでも1億人以上の人がいます。
今、あなたの前にいる大切な人と巡り会える確率は、単純に1億分の1です。
たかが一瞬のタイミングや偶然の違いで、今この大切な人と一緒にいる未来はありえなかったかもしれません。
これは宝くじ当選よりも低い、奇跡のような確率です。
人は誰かと完全に理解し合うことはできません。
恋人でも親友でも家族でも同じです。
それでも、今目の前にいる君は、僕にとって非常に大切な存在なのです。
なぜなら、1億分の1の奇跡的な出会いから始まり、お互いを愛し合うことができたからです。
この途方もない確率を経て、お互いを見つけ合えた2人なのですから。

僕も一緒に、その悲しみに寄り添いたかった

些細(ササイ)な言い合いも無くて(La la lai la la lai)
同じ時間を 生きてなどいけない
素直になれないなら 喜びも悲しみも虚しいだけ

では、この部分の歌詞を見ていきましょう。
この部分では、もうすでに失ってしまった彼女へ向けた、ほとばしるような感情が表現されています。
彼女と一緒に過ごせる時間を永遠に失ってしまった僕。
振り返れば、一緒に笑った日々だけでなく、些細な喧嘩すらも…。
懐かしく、愛おしい日々だったように思えるんだ。
もう些細な言い争いもなくなったね。
もう、同じ時間を共有することはできないんだ。
喜びも悲しみも、すべてが虚しく感じられるんだ。
だって、それを共に感じていた君がもうここにいないから。
この歌詞の意味は、そのような感情が込められているようです。


粉雪 ねえ 心まで白く染められたなら(Ah ah ah ah ah-)
二人の 孤独を分け合うことが 出来たのかい

最後に、この部分の歌詞を見ていきます。
ここでは、歌詞中の「僕」が粉雪に対して願いを込めているような表現が描かれています。
すでに失ってしまったものに近づきたいという気持ちが、比喩的に示されているようにも感じられますね。
今、君に再び会いたい。
戻ってきてほしいとは言わない。
君の場所に行くことでも構わない。
そうすれば、君が感じていた苦しみや悲しみ、そして孤独。
それらを僕にも共有してほしい。
君の孤独を僕にも感じさせてほしい。
一人で苦しむことは望まなかった。
僕も一緒に、その悲しみに寄り添いたかった。
そのような彼女への願いが、歌詞から感じられるのではないでしょうか。
ねぇ、粉雪よ。
君が僕の心を白く染めることで、彼女と僕の孤独を共有できたのかな?
この部分の歌詞は、そんな意味合いが含まれています。

まとめ

ここまで「粉雪」の歌詞の内容をお伝えしてきました。
大切な人を失った悲しみや願いが込められた、そんな切ない1曲だったと思います。
そのような感動的な名曲を生み出すレミオロメンは、他にもたくさんの素晴らしい曲を制作してきました。
もし興味があれば、ぜひ「粉雪」と一緒に聴いてみてください。