【恋人ごっこ/マカロニえんぴつ】歌詞の意味を考察、解釈する。

2020年2月に公開された「恋人ごっこ」、人気の若手ロックバンド『マカロニえんぴつ』の曲です。

この曲のタイトルからして興味深いものが感じられますが、実際の歌詞にはどのような恋愛が描かれているのでしょうか?

「もう一度だけ」とは

最近、『マカロニえんぴつ』は国民的なアニメ映画の主題歌を歌うほどの人気を誇っています。

彼らの曲は今や世代を超えて親しまれていますが、彼らが恋愛や切なさを描いた少し大人向けの楽曲もファンの中で人気があります。

今回紹介する「恋人ごっこ」もその一例です。

タイトルだけでも、「恋人関係ではないの?」とぞくぞくさせられます。

それでは、早速歌詞を見てみましょう。

「ねえ、もう一度だけ」
を何回もやろう、そういう運命をしよう
愛を伝えそびれた
でもたしかに恋をしていた
恋をしていた

この曲のサビでは、主人公が恋をしていたことが明らかになりますが、その関係が具体的にどのようなものだったのかは不明瞭ですね。

「愛を伝えそびれた」というフレーズから判断すると、恋人関係ではなかった可能性もあります。

そして、「もう一度だけ」とは一体何を求めているのでしょうか?

次の歌詞を見て、さらに考察していきましょう。

2つの可能性

缶コーヒーで乾杯
シーツは湿って どうにもならない二人だ
言う通りにするから、
恋人ごっこでいいから
今だけ笑っていてほしい

コーヒーは通常、朝や昼などの昼間に飲まれることが多い飲み物です。

この描写から、ここで歌われているのは昼間の情景であると推測されます。

また、まだベッドシーツが湿っているということから、二人が一晩中一緒に過ごしていたことがわかりますね。

この状況から、二人はかなり深い関係にあるようですが、主人公が「言う通りにするから」と言う言葉が気になります。

これによって、主人公が相手に対して頼り切っているような、一種の主従関係が存在する可能性があります。

余計な荷物に気付くのは
歩き疲れた坂道だ
忘れていいのはいつからで
忘れたいのはいつまでだ?

一方で相手から離れたくないと感じながらも、主人公はどこかその感情に疲れているようです。

この状況から、この恋が終わりかけている可能性があるのでしょうか?

「ねえ、もう一度だけ」
を何回もやろう、そういう運命でいよう
愛を伝えそびれた
でもたしかな恋をしていた
恋をしていた

2回目のサビでは、「たしかに恋をしていた」というフレーズが「たしかな恋をしていた」と変わっていますね。

この表現から、「もう一度」の意味と二人の関係を考えると、2つの可能性が浮かび上がります。

恋の終わりを迎えつつあるカップルか、浮気中の男女です。

前者の場合、「もう一度」の後には「やり直そう」という展開が考えられますが、後者の場合は「会おう」という展開が考えられます。

一体どちらなのでしょうか?

関係を終わらせる決意

次の歌詞が二人の関係を理解する上で最も重要な手がかりと考えられます。

無駄な話に頼るのだ
隠し疲れた罪を運ぶため
忘れていいのは君なのに
忘れたいのは僕だけか

「隠し疲れた罪」とは何を指しているのでしょうか?

歌詞では明確な答えが示されていませんが、「罪」という言葉からは罪悪感を抱いている可能性が考えられます。

したがって、二人が浮気の関係にあるという説がやや有力かもしれません。

また、「君は忘れていいのに忘れたいのは僕だけ」というフレーズをより詳しく考えると、「君には本命の相手がいるから、僕のことは忘れてもいいのに、この関係を終わらせたいと思っているのは僕だけだ」という意味も含まれるでしょう。

「ねえ、もう一度だけ」
もう無しにしよう?そういう運命を取ろう
愛を伝え損ねた
またこんな恋をしてみたい
恋をしてみたい

裸や、撫で肩や、キスや乾かない髪

「愛を伝え損ねた」というフレーズから、主人公は相手に対してまだ感情を抱いていることがわかります。

しかし、「もう一度は無しにしよう」という表現からは、関係を終わらせる決意をしたことがうかがえます。

もう一度あなたと居られるのなら
きっともっともっとちゃんと
ちゃんと愛を伝える
もう二度とあなたを失くせないから
言葉を棄てる 少しずつ諦める
あまりに脆い今日を抱き締めて手放す

ただいま さよなら
たった今 さよなら

最後の部分だけを取り出すと、曲が恋を終わらせたカップルの物語のようにも聞こえます。

皆さんは、この男性と女性についてどんな想像をしますか?

楽曲をじっくりと聴いて、自分なりの物語を想像してみてくださいね。

カップルの日常を描いたミュージックビデオ

「恋人ごっこ」には、特定のカップルの日常を描いたミュージックビデオが存在します。

このビデオを見ると、多くの人がカップル説が有力であると感じるでしょう。

また、楽曲の作詞作曲や、『マカロニえんぴつ』のボーカルを務めるはっとりの演技にも注目しながら、その内容をチェックしてみてくださいね。