このページでは、「L’Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)」の「flower(フラワー)」の歌詞を紐解いていきましょう。
歌詞の考察・解釈
そう気付いていた 午後の光にまだ僕は眠ってる
主人公は自分が午後になってもまだ眠っていて夢を見ていることに気づいている。
想いどおりにならないシナリオは とまどいばかりだけど
夢の中でさえも彼女との関係は思いのままにならない。
今日も会えないからベッドの中目を閉じて
次の次の朝までも この夢の君に見とれてるよ
現実では彼女と会えないことから眠りに逃避して、夢の中でなら会える彼女に会おうとしている。
いつでも君の笑顔に揺れて
太陽のように強く咲いていたい
主人公が彼女(太陽)へと向いている気持ちと追いかけたい心情を、自身を花のひまわりに例えている。
胸が 痛くて 痛くて 壊れそうだから
かなわぬ想いなら せめて枯れたい!
枯れたいとは、主人公は自身をひまわりの花に例えていることから、いっそのことひと思いに終わりにして欲しいという思いを表している。
ひまわりは太陽の光が足りないことが枯れてしまう原因になることがある。
ひまわりは、世界のどこでも太陽という意味の言葉が含まれている。
日本語では向日葵、英語では「sunflower」。
ひまわりの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」「あなたをしあわせにします」「愛慕」「崇拝」。
もう笑えないよ 夢の中でさえも同じことを言うんだね
現実と夢の共通点について気落ちしている。
窓の向こう 本当の君は今何をしてるんだろう
夢の中で会える彼女のことではなく、現実の彼女について思いをはせている。
遠い日の昨日に空っぽの鳥かごを持って
歩いてた僕はきっと君を探してたんだね
彼女と会う前の主人公は、彼女と会うまでは幸せを感じることがなく幸せを探していた。
幸せとは彼女のことだと主人公は考えた。
鳥かご=鳥を探している
鳥=青い鳥
青い鳥=幸福の象徴=彼女
青い鳥はモーリス・メーテルリンク作の童話劇のこと。
二人兄妹のチルチルとミチルが夢の中で幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、自分たちに最も身近なところにある鳥籠の中にあったという物語。
彩やかな風に誘われても
夢中で君を追いかけているよ
彼女以外の誘惑に惹かれることなく、ずっと彼女を一途に思っている。
空は 今にも 今にも振りそそぐような青さで
見上げた僕を包んだ
下を向いて歩くような落ち込む日が多かったけど、空を見上げるような余裕を主人公が意図的にか無意識に得た。
Like a flower,flowers bloom in sunlight
Like a flower and I live close to you
Like a flower,flowers bloom in sunlight
Like a flower and I live close to you
Like a flower=花のように=主人公
flowers bloom in sunlight=花は太陽の下で咲く
Like a flower and I live close to you=花のようにあなたの近くに住んで(生きて)います
自身を花と例えている主人公は、太陽である彼女とともに寄り添いながら生きている。
いくつもの種をあの丘へ浮かべて
きれいな花を敷きつめてあげる
彼女のためにできることはしてあげたいと考えている主人公の心情。
早く 見つけて 見つけて ここにいるから
起こされるのを待ってるのに
彼女がいない=太陽がない、まるで夜のようだと。
ひまわりは太陽が沈むのに合わせて、しおれるようになっていく。
主人公は彼女が会いに来てくれることを心待ちにしている。
いつでも君の笑顔に揺れて
太陽のように強く咲いていたい
いつでも彼女の笑顔を見て、主人公自身も笑顔を咲かせるようにともに生きていたい。
胸が 痛くて 痛くて 壊れそうだから
かなわぬ想いなら せめて枯れたい!
会えないことが苦しくて痛くて壊れてしまいそうだ。
主人公の彼女とともに生きることが叶わないのならどうせなら終わりにして欲しいという思いは変わらない。