『LOVE LOVE LOVE』とは? ドリカム最大のヒット曲の魅力
DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー/通称ドリカム)の『LOVE LOVE LOVE』は、1995年にリリースされた18枚目のシングルです。
この曲は、オリコン調べで累計約248.9万枚を売り上げ、ドリカム史上最も売れた楽曲として記録されています。
日本の音楽史に残る名曲の一つであり、発売から数十年経った今でも多くの人に愛されています。
『LOVE LOVE LOVE』が広く知られるきっかけとなったのは、TBS系ドラマ『愛していると言ってくれ』の主題歌として採用されたこと。
このドラマは、耳が聞こえない画家(豊川悦司)と女優を夢見る女性(常盤貴子)の切ないラブストーリーを描いた作品で、主題歌としての『LOVE LOVE LOVE』が物語の感動をより一層引き立てました。
また、シンプルでありながらも情緒的なメロディと、誰しもが共感できる歌詞が特徴的で、多くのカップルやウェディングソングとしても人気を集めています。
『LOVE LOVE LOVE』の歌詞の意味を深掘り! 愛の純粋さと切なさ
『LOVE LOVE LOVE』の歌詞には、「愛する人に気持ちを伝えたいのに、うまく言えない切なさ」が描かれています。
例えば、冒頭の「ねぇ どうして すっごくすごく好きなこと ただ伝えたいだけなのに」というフレーズ。
この言葉には、「愛している」という気持ちが溢れるほどに言葉に詰まってしまう、もどかしさが表現されています。
多くの人が経験する「大切な人にこそ気持ちをうまく伝えられない」という感情が、シンプルな言葉で歌われているのです。
さらに、「ねぇ せめて 夢で会いたいと願う 夜に限って いちども 出てきてはくれないね」という歌詞では、愛する人を想う気持ちの切なさが強調されています。
夢でさえ会えないほどの寂しさを感じながらも、ひたすら愛し続ける姿勢が描かれているのです。
そしてクライマックスの「愛してる 愛してる ルルルルル」のフレーズ。
ここでは、言葉では伝えきれないほどの愛情が、涙となってあふれ出る様子が表現されています。
楽曲全体を通じて、「言葉にできないほど深い愛」をテーマにしている点が、多くのリスナーの心を打つポイントとなっています。
楽曲のルーツ? アルバート・ハモンド『落ち葉のコンチェルト』との関係
『LOVE LOVE LOVE』には、メロディがアルバート・ハモンドの『落ち葉のコンチェルト(原題:For the Peace of All Mankind)』に似ているという指摘があります。
この楽曲は1973年に発表されたラブ・バラードで、「愛するがゆえに悩み、心の平穏を求める男性の苦悩」が描かれています。
特に、『LOVE LOVE LOVE』のサビ部分のメロディと『落ち葉のコンチェルト』の旋律に共通点があると感じるリスナーも多いようです。
しかし、どちらの曲も「普遍的なラブソング」であるため、共通する雰囲気を持つのは自然なこととも言えるでしょう。
また、DREAMS COME TRUEはジャズやソウル、R&Bなど幅広い音楽の影響を受けており、単なる「似ている曲」として片付けるのではなく、過去の名曲をリスペクトしながら新しい音楽を作り上げるスタイルだと考えると、より音楽の奥深さを感じられるかもしれません。
『LOVE LOVE LOVE』が今も愛される理由とは?
発売から30年近く経った今でも『LOVE LOVE LOVE』が多くの人に愛される理由は、その普遍的なメッセージと美しいメロディにあります。
- 「言葉にならない愛」を描いた歌詞の共感性
誰もが経験する「大切な人に想いを伝えたいのに、うまく言葉にできない」という感情を歌詞に込めることで、多くの人の共感を呼んでいます。 - シンプルながらも情緒豊かなメロディ
繰り返し口ずさみたくなるような優しく温かいメロディが、心に残ります。 - ドラマの影響による強い印象
『愛していると言ってくれ』の感動的なストーリーとともに記憶に刻まれ、世代を超えて親しまれています。 - ウェディングソングやカラオケ定番曲としての人気
祝福の場やカラオケで歌われる機会が多く、人々の思い出とともに受け継がれています。
これらの要素が組み合わさり、時代を超えて愛される楽曲となっているのです。
ドリカムの他のラブソングと比較!『未来予想図Ⅱ』との違いは?
ドリカムには多くの名ラブソングがありますが、その中でも『LOVE LOVE LOVE』とよく比較されるのが『未来予想図Ⅱ』です。
この2曲には、共通点と相違点が見られます。
共通点
- どちらも愛をテーマにした楽曲で、感動的な歌詞が特徴
- 切なくも温かいメロディが印象的
- 恋愛の中での不安や幸福感を描いている
違い
楽曲名 | テーマ | 歌詞の視点 |
---|---|---|
LOVE LOVE LOVE | 言葉にできない愛の切なさ | 「想いを伝えたいのに、涙が出てしまう」 |
未来予想図Ⅱ | 未来の二人の幸せを信じる強さ | 「いつか一緒になる未来を信じている」 |
『LOVE LOVE LOVE』は「今の愛の切なさ」を描いているのに対し、『未来予想図Ⅱ』は「これからの愛の希望」をテーマにしています。
そのため、同じラブソングでありながら、聞く人の状況によって共感するポイントが異なるのです。
まとめ
『LOVE LOVE LOVE』は、シンプルながらも奥深い歌詞とメロディで、多くの人の心に残り続ける楽曲です。
切ない恋心を歌いながらも、愛の尊さを感じさせてくれるこの名曲は、これからも色あせることなく愛され続けるでしょう。