【第ゼロ感/10-FEET】歌詞の意味を考察、解釈する。

10-FEET(テンフィート)が、『第ゼロ感』をリリースしました。
この楽曲は、人気漫画『SLAM DUNK』の映画版のエンディングテーマとして、バンドが特別に制作したものです。
歌詞には深い意味が込められており、その内容を探求してみましょう。

遠い星の少年とは

2022年11月、3人組ロックバンド『10-FEET』が『第ゼロ感』を発表しました。

タイトルからもわかるように、この曲は人々の五感に訴える何かを感じさせる名前を持っていますね。

興味深いことに、この楽曲は人気漫画『SLAM DUNK』の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌として、バンド自身によって書き下ろされたものです。

彼らは制作にあたり、「エンドロールが終わるまでが映画だという思いで製作したので、最後の一音まで映画館で楽しんでほしい」というコメントを寄せています。

さて、歌詞に込められた意味について考察していきましょう。

群れを逸れて夢を咥えた
それが最後になる気がしたんだ
獣は砂を一握り撒いた
それが最後になる気がしたんだ

曲の冒頭では、獣の姿が描写されていますが、これはおそらく主人公が夢を実現するために、獣のような闘志を持っている様子を表現しているのでしょう。

また、「最後になる気がした」というフレーズからは、彼の強い決意が感じられます。

不確かな夢叶えるのさ 約束の夜に
微かな風に願うのさ 静寂の朝に
遠い星の少年は
その腕に約束の飾り
まだ旅路の最中さ 幻惑の園に

この歌詞からは、主人公が夢を追い求めている情景がうかがえますね。

彼は「遠い星の少年」と約束して夢を叶えようとしているようですが、具体的に誰との約束かは明示されていません。

「遠い星」という表現から、相当な距離があることを考えると、それは過去の自分自身を指している可能性が考えられます。

夢を追いかけている人は共感できる

霞んで消えた轍の先へ
それが最後になる気がしたんだ
手負の夢を紡ぎ直せば
それが最後になる気がしたんだ

この歌詞でも主人公が「これが最後になる」という予感を抱きながら、果敢に戦い続ける姿が描かれています。

また、「手負」という表現は、傷を負うことを意味します。

この文脈では、「手負の夢」という言葉が登場し、一度破れた夢や誰かに否定された夢を指している可能性が考えられますね。

熱砂を蹴り抗うのさ 約束の前に
命綱は無いのさ サーカスの夜に
まだ旅路の最中さ
あの場所に加速するさらに
雨上がりのシャンデリア 幻惑の園に

この歌詞には「あの場所」というフレーズがありますね。

主人公は明確に目指している場所があり、その場所に向かって加速しているように描写されています。
このことから、彼は夢に向かって着実に前進していることがうかがえます。

歌詞は抽象的な表現が多いものの、同じように夢を追い求める人には共感を呼ぶものがあるかもしれませんね。

バスケとのリンク

楽曲の後半では、バスケットボールに関連する単語が散見され、スラムダンクというテーマを想起させる部分がありますね。

Swish da 着火 you
Swish da 着火 you
Swish da 着火 you
Swish da 着火 you

迷走 smash
Dribble trapper
Kidding me now?
迷走 smash
Dribble trapper
Kidding me now?

「swish」とは、「ヒュッ」という音を表す英単語です。

その意味を考慮すると、「swish da 着火 you」というフレーズは、闘志に燃えながら素早く動く様子を表現している可能性がありますね。

それに続く歌詞の「dribble=ドリブル」「trapper=トラッパー」は、バスケットボールに関連する用語として使われています。

楽曲はさりげなくアニメとのリンクを示している点が面白いですね。

Coyote steals the sound
Coyote steals the pass
Coyote steals the sound and pass

「coyote」とは、和訳すると「コヨーテ」という動物や「醜い女」などの諸説がありますが、歌詞の文脈からすると、「ペテン師」が最も適切な意味かもしれません。

Pass code a “Penetrator”
ベース! Bebop!
ゲット triple! Buzz up ビート!

ワンラブ and marcy!
Bebop! Heat check!
Vasco da Gama ビート!

続くフレーズの「penetrator」とは、「侵入者」という意味です。

「Buzz up」には「侵入を許す」という意味が含まれていると考えると、何者かが侵入してきた様子を描写しているのかもしれません。

また、「Heat check」はバスケットボールの用語で、難しいシュートを成功させることを指します。

これらの文脈を考慮すると、まるで侵入者のように素早くかつ機敏な動きで目的を達成している様子が描かれているのかもしれませんね。

Pass code a “Penetrator”
ベース! Bebop!
Wanna buzz up ビート!
Just wanna buzz up ビート!

脳内更地にextra pass
クーアザドンイハビ

最後の一行にある「ドンイハビ」については、複数の解釈が考えられるようです。

一つの解釈としては、「don’t it have it(=持ってない)」という意味があるかもしれませんが、真相は明確ではありません。

この部分については、みなさんが自分なりの考察を楽しんでいただけると思います。
個々の解釈によって、楽曲の意味やメッセージに新たな発見があるかもしれませんね。

まとめ

10-FEETの新曲『第ゼロ感』について解説しました。

歌詞の前半部分は、主人公が夢を追い求める様子が描かれているようです。
後半部分では、実際に行動に移す姿が描写されているかもしれません。

また、バスケットボールに詳しい方やスラムダンクのファンなら、さらに異なる考察を行うこともできるでしょう。

楽曲を聴きながら、さまざまな思考を巡らせることで、新たな発見や理解が得られることでしょう。

ちなみに、映画のオープニング主題歌はロックバンド「The Birthday」によって担当されています。
こちらも必聴の楽曲ですので、ぜひチェックしてみてください!