BUMP OF CHICKEN『サザンクロス』の歌詞の意味を徹底考察!

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲『サザンクロス』は、2014年にリリースされたアルバム『RAY』に収録された楽曲です。
タイトルの意味や歌詞に込められたメッセージ、楽曲のサウンドの特徴など、深く掘り下げて考察していきます。


「サザンクロス」とは?楽曲の基本情報と背景

『サザンクロス』は、BUMP OF CHICKENの7thアルバム『RAY』に収録された楽曲であり、同アルバムの中でも特にエモーショナルな楽曲としてファンに愛されています。

楽曲の基本情報

  • 収録アルバム:『RAY』
  • 作詞・作曲:藤原基央
  • リリース日:2014年3月12日
  • ライブ初披露:2014年4月5日「WILLPOLIS 2014」幕張メッセ公演

この楽曲は2010年12月に制作されました。
当時、BUMP OF CHICKENは6thアルバム『COSMONAUT』をリリースしたばかりで、新たな音楽の方向性を模索していた時期でした。
その中で、次なる作品に向けた楽曲の一つとして『サザンクロス』が生まれたのです。

制作背景

この曲が生まれた背景には、「FINAL FANTASY 零式」の主題歌を依頼されたが、その曲とは別に自然と生まれた楽曲であるというエピソードがあります。
作詞作曲を担当した藤原基央は、「FF零式のための曲を書かなければならない状況で、それとは別に浮かんできた曲が『サザンクロス』だった」と語っています。
このことから、BUMPらしい衝動的な創作プロセスがこの楽曲に反映されていることがわかります。


なぜ「サザンクロス」?曲名に込められた意味

『サザンクロス(Southern Cross)』とは、日本語で「南十字星」を意味する言葉です。
南十字星は、南半球でしか見ることができない星座であり、昔の航海士たちにとっては方角を知るための重要な目印でした。
このことから、「目印」「道しるべ」といった意味が楽曲に込められている可能性があります。

北極星ではなく南十字星を選んだ理由

通常、星のシンボルとしては「北極星」が用いられることが多いですが、藤原基央はこの楽曲に「南十字星」というタイトルをつけました。
その理由として考えられるのは、南十字星が4つの恒星で構成されている点です。

BUMP OF CHICKENのバンドロゴにも4つの星が描かれており、メンバー4人の結束や絆を象徴しているとされています。
このことから、「南十字星=バンドのシンボル」という意味合いが込められている可能性が高いです。


歌詞の意味を考察!伝えたいメッセージとは?

『サザンクロス』の歌詞は、BUMP OF CHICKEN特有のストーリー性や象徴的な表現がふんだんに盛り込まれています。
歌詞全体を通して、「迷いながらも進んでいく姿勢」や「大切な人とのつながり」がテーマになっていると考えられます。

「友達の唄」との共通点

『サザンクロス』の歌詞の世界観は、2010年にリリースされた「友達の唄」とも共鳴しています。

「友達の唄」では、遠く離れていても変わらない友情や絆が描かれていますが、『サザンクロス』もまた、「道しるべ」をテーマにしながら、大切な人とのつながりを感じさせる楽曲になっています。

歌詞の考察

  • 「目印となるもの」:これは「南十字星」としての役割だけでなく、「自分を導いてくれる存在」を象徴している可能性があります。
  • 「迷いながらも進む」:人生の中で不安や葛藤を抱えながらも前へ進もうとする姿勢を描いている。
  • 「君」や「僕」の関係性:楽曲の中には「君」という存在が登場し、それがリスナーにとっては「大切な人」や「仲間」と解釈することができます。

「サザンクロス」の演奏・サウンドの特徴

BUMP OF CHICKENはアルバムごとにサウンドの変化を見せますが、『サザンクロス』もその過渡期に生まれた楽曲の一つです。

COSMONAUT期からRAY期へのサウンドの変化

  • 『COSMONAUT』期は細かいリズムアレンジが特徴的でしたが、『RAY』期では「2拍目と4拍目のアクセント」を強調するスタイルが生まれました。
  • 『サザンクロス』は、その2つのスタイルの中間的な存在とされており、過去と未来をつなぐ楽曲とも言えます。

楽器ごとの特徴

  • ギター:繊細なアルペジオが印象的。
    フェンダー・ジャガーを使用。
  • ベース:グリッサンドを取り入れたリズムの要素が強いプレイ。
  • ドラム:緩急のある展開で、楽曲にダイナミックな表現を加えている。

ライブでの「サザンクロス」—迫力あるパフォーマンス

『サザンクロス』は2014年のライブツアー「WILLPOLIS 2014」で披露され、ファンの間で高い人気を誇る楽曲となりました。

ライブ演奏の特徴

  • バンド全体のエモーショナルな演奏が際立つ楽曲であり、特に藤原基央の歌声が感情的に響く。
  • 直井由文(ベース)の細かいリズムアプローチが楽曲に躍動感を加えている。

映像作品

『サザンクロス』のライブ映像は、映像作品『WILLPOLIS 2014』に収録されています。
スタジオ録音とは異なる、ライブならではの力強さを感じることができるため、ぜひチェックしてみてください。


まとめ

『サザンクロス』は、BUMP OF CHICKENの音楽性の変化や、バンドとしての結束が感じられる楽曲です。
歌詞には「道しるべ」としての意味が込められ、聴く人それぞれが自身の人生に重ねて感じ取ることができるでしょう。