国民的なスーパーデュオ、コブクロは、結成から20年以上が経過しています。
彼らは元々ストリートミュージシャンとして活動を始め、その独自のアプローチでファンとの絆を築いてきました。
彼らはファンの期待に応え、感情に訴えかける名曲を数多く生み出してきました。
この記事では、その中でも特に有名な曲である「赤い糸」の歌詞に焦点を当てて解説します。
2人ここで初めて会ったのが 二月前の今日だね
キスの仕方さえ まだ知らなかった 僕の最初の sweet girl friend
他愛も無い細やかな記念日 暦にそっと記してた
「今日何の日だっけ?」って尋ねると 少し戸惑って答えた
「前の彼氏の誕生日だ。」と笑って答える 笑顔 歯がゆい
カップルの間でよくある問題の一つは、記念日を忘れてしまい、それが原因で喧嘩に発展することです。
この曲は、このよくある状況をテーマにしており、「僕」という主人公は2か月前に出会った大切な記念日をカレンダーに記録しています。
この歌詞を通じて、初めてのガールフレンドに対する嬉しい気持ちや、彼女を大切に思う心情が純粋に表現されています。
聴く者は、この歌詞からキュンとすることでしょう。
しかし、物語は「今日なんの日だっけ？」という質問とともに展開します。
彼女からの返答は予期せぬもので、「前の彼氏の誕生日だ」という言葉が返ってきます。
この状況で「僕」は、彼女が前の彼氏の誕生日を覚えていることに戸惑いを感じるかもしれません。
しかし、この曲の魅力はここから始まります。
なぜなら、彼の魅力はそのままに、最後まで聴き手を引き込み、復縁ソングとして愛される理由の一端となっているからです。
この記事では、「僕」の魅力を読み解くために、歌詞を詳しく分析していきます。
心の通わぬやりとりばかり これ以上繰り返すよりも
あなたの心が答え出すまで このまま2人会わない方が
それが明日でも5年先でも いつでもここで待ってるから
約束しようよ そして2人 心に赤い糸をしっかり結んで
「前の彼氏」との影響から、彼女と「僕」の関係が次第に複雑になっていきます。
この状況で「僕」が示す「あなたの心が答えを出すまで、二人は会わないでいよう」という決断力には、驚かされるべき美徳が感じられます。
以前は「君」と呼んでいた彼女に対し、この提案をするときには「あなた」という少し距離のある呼びかけを使います。
この変化が、切なさをより深く感じさせます。
「僕」は、彼女に対して一切責任を負わせず、そのまま愛し続けます。
彼女が「前の彼氏」の思い出にとらわれているにもかかわらず、「僕」は彼女を変わらずに受け入れ、包み込みます。
彼女が答えを出すまで、静かに待つ「僕」の優しさと寛容さが、彼の大きな魅力となっています。
また、「僕」はただ優しいだけでなく、彼女が「前の彼氏」に心を奪われている間、自分との関係を保たないようにしています。
多くの男性は、同じ状況で彼女を引き留めようとするかもしれませんが、「僕」はそうしません。
彼の心には、彼女が自分に真実な気持ちで向き合うことを望む思いやりがあります。
彼は、「自分だけを思ってほしい」という率直な願いを持つ真っすぐで純粋な人物なのかもしれません。
優しさ、包容力、真っすぐさ、潔さ、そして決断力を兼ね備えた「僕」。
彼女を信じ、深く愛する力強い情熱を持っているでしょう。
この短い歌詞から、多くのリスナーに「僕」の魅力が伝わり、彼らの心を掴んで離さないでしょう。
彼女の気持ちが決まるまで、この二人の関係はどう展開していくのでしょうか？
「会ってくれますか?」とあなたの手紙 偽りの無い言葉達が
溢れた涙で滲んでゆくよ あの場所へ迎えにいくから
泣かないでおくれ 今日は2人の1年目の記念日だから
お祝いしようよ 強く結んだ糸が解けずにいた事も
愛される事を望むばかりで 信じることを忘れないで
彼女との関係が沈黙の後、1年目の記念日に彼女から届いた心温まる手紙に、「僕」は感動します。
彼女から「会ってくれますか？」という言葉が初めて出た瞬間でした。
以前は、「僕」は彼女が元カレと復縁するのではないかと不安に思っていました。
しかし、この手紙を通じて、「僕」と彼女は強く結ばれた赤い糸によって結ばれていたことを理解します。
その赤い糸は、時に不安を抱きつつも、「僕」が彼女を信じ、静かに待ち続けることでより強固になったのでしょう。
「愛される事を望むばかりで 信じることを忘れないで」という言葉が印象的です。
この言葉は、沈黙を経ての復縁に対する「僕」の心情を表現しています。
もちろん、ネガティブに考えれば、彼女が元カレとの復縁を試みてうまくいかなかったから「僕」に戻ってきた可能性も考えられます。
しかし、「僕」にとっては、過去の経緯よりも、赤い糸が彼女との間に強く結ばれていることが重要だったのかもしれません。
赤い糸は、恋人同士だけでなく、縁があるすべての人との間に存在すると感じられます。
この曲を通じて、信頼と信じることの大切さをコブクロは伝えようとしているのかもしれません。
『赤い糸』は、コブクロらしい温かさに包まれた素晴らしい曲です。
ぜひ、再度聴いてみてください。
