2021年12月にリリースされた「あぁ、もう。」で知られる、感情豊かなラブソングを得意とするバンド「Saucy Dog(サウシードッグ)」。
その曲名は、まるで深いため息のように印象的ですが、実際の楽曲にはどのような感情が込められているのでしょうか?
2人の関係に終止符を打つことを決心
大注目のアーティストである「Saucy Dog」は、大型野外音楽フェスティバルやYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」などで活躍しています。
彼らは2021年12月に、ファン待望の新曲「あぁ、もう。」を発表しました。
この曲は、森永製菓の「DARS」とのコラボレーション曲であり、2022年に放送予定のドラマ「デキないふたり」の主題歌としても使用されるダブルタイアップ曲です。
爽やかなメロディーに乗せられたこの曲は、ひとつの女性の恋物語を歌っています。
思わせぶりな態度
「声が聞きたい」とか本気にしちゃって
真夜中の通話で一時間半
でもLINEは渋滞もう。
あぁ、浮ついて打つけた
小指すらも何故か愛しいよ
まるで脳内麻痺したような
今しっかりしないと十二月の溜息踏み出せずに
じっとしていたらすぐ春が来て
そのまんま別々だなんて
想像するのもイヤ
オープニングでは、主人公が突然の電話の誘いに喜ぶ様子が描かれています。
しかし、「LINEは混雑している」という言葉に注目すると、相手にとって主人公が本命ではない可能性が浮かび上がります。
主人公はこの事実に少しずつ気づきつつも、「しっかりしないと」と自分に言い聞かせますが、同時に「離れ離れになるのは嫌」という思いに苦しんでいます。
この恋に対して、主人公はどのように向き合っていくのでしょうか?
ひび割れた画面なぞって
嫌われた?って被害妄想
ウザいよなぁ。とかそんな事ばっか
考えてしまうんだ溺れてしまってから気づいて
求めてしまったから傷ついて
しまうなら、もうこれ以上は
期待はしたくないしもっと強くなりたい
LINEをしても返事がなく、しつこく連絡を取るのを避けるために我慢している。
しかし、この状況に対するモヤモヤした感情と、2人の関係に終止符を打つことを決心したようだ。
彼を嫌いになろうとする気持ち
うだうだしてたら 『もうちょっと。』
抜け出せない毛布に包まるみたいに
ぬくぬくしてんだ、優しさのベットで
もうダメになりそうあぁ。
こんなはずじゃなかったの
同じ目線、フェアじゃないよ。これじゃあ
連絡しないと終わっちゃいそうで
またあたしばっかりきっと他の人達も同じように
勘違いしてしまうんだろうな
無意識ってところがまた
君の悪いところ
2番の冒頭では、彼の優しさに触れながら心が温まっていく主人公の姿が描かれています。
しかし、その優しさが自分に特別に向けられたものではないことに気づいている。
それでも彼に惹かれていき、徐々に対等な関係から脱していってしまったようだ。
しかし、「君」の優しさには悪意がないようで、だからこそ彼を完全に嫌いになることができないが、いつも期待してしまうことがつらい。
そして、サビでは彼を嫌いになろうとする気持ちが歌われています。
あたしじゃないの?なら優しくせんで。
もう変に期待したくない
冷たくて 優しくて 卑怯で
残酷な人 依存の創造主
主人公は彼との別れを決意できるのでしょうか?
すべてを受け入れて前に進む決意
もう、引き返せないや
あぁ、浮かんで沈んで忙しいわ
潔く溺れてやれ
「君」の振る舞いや優しさに惑わされつつも、自分はダメだとわかりつつも、彼にのめり込んでいく主人公。
彼を嫌いになろうとしても、それができず、どうやらこの恋に溺れることを決意したようだ。
ただし、ただ彼を想うだけではなく、実際に何らかの行動を起こしたようだ。
次の歌詞を見てみよう。
[玉砕覚悟+捨て身の攻撃]
どっから見たって無謀な挑戦
猫被り、撫で声はもうやめたい
本当の自分を見て伸ばしてた髪を解いて
こんなに長くなっていたのか
恋は盲目、気が付いたあたしは
鼻歌でも歌って髪を切りに行くの
これまで、主人公は彼に好かれるために、彼が好むような女性を演じていたのかもしれませんね。
しかし、それでは彼から好意を得ることができず、自分の心も苦しくなってしまったようです。
そこで主人公が考えたのは、自分らしくこの恋を楽しむことです。
自分らしくいられるならば、彼の一番になれなくても後悔はないでしょう。
振られたわけでも、恋を諦めたわけでもありません。
『あぁ、もう。』は、すべてを受け入れて前に進む決意をした、女性の強さが歌われた楽曲のようです。
まとめ
「あぁ、もう。」の楽曲リリースと同時に、ミュージックビデオも配信が開始されました。
YouTubeで視聴することができますので、Saucy Dogの他の楽曲やインタビュー動画などもぜひチェックしてみてくださいね。