【RIVER/10-FEET】歌詞の意味を考察、解釈する。

10-FEET(テンフィート)の「RIVER(リバー)」は、ボーカルのTAKUMAさんと深いつながりのある場所と密接な関係があります。
今回は、「RIVER」の魅力に焦点を当てて探ってみましょう。

京都の鴨川

10-FEETのメンバーは皆、京都を地元としています。

楽曲「RIVER」の歌詞は、ギターボーカルのTAKUMAさんが手がけました。
この曲は、かつて彼が住んでいた場所に近い、京都の鴨川をテーマにしています。
TAKUMAさんはよく鴨川で音楽を制作し、その経験や感情が曲に反映されています。

互いがお互いを助け合い、支え合う関係性

It’s just a waste of time if you can’t do anymore
Do your best and lay back and leave the rest to God

日本語訳:無理なこと(自分のキャパシティ以上のこと)をしていても時間の無駄。神に召されるその日まで、自分のやるべき分野でベストを尽くすしかないのさ。

困難な時期に直面すると、しばしば気持ちが焦ってしまい、努力が報われないように感じます。
一生懸命に努力したら、後は運命にまかせて、のんびりしましょうという、心温まるアドバイスのようです。

意味と原因と偶然が個々に
寄り添い一つになる
時流れゆく事が決して
年老いTAKE事じゃない
君がただ居るだけで
生き甲斐になる人がいる事
聴くだけで聴くだけで
突き刺さる詩と
枯れるまで流れゆく河

「RIVER」が鴨川をテーマにしていることから、その歌詞は地元への深い愛情を反映していると言えるでしょう。
楽曲のリリース後、10-FEETは拠点を京都に戻したことから、歌詞には地元への強い情熱が滲んでいます。
さまざまな出来事が絶妙に重なり、新たな方向性が明確になった瞬間があると感じます。

この決断は、バンドメンバーにとっても、10-FEETとしての人生を再評価する契機となったかもしれません。

母は泣いた手に触れ泣いた 

「よかった」と一言また泣いた

君は泣いた深々と泣いた

「嬉しい」と一言また泣いた

僕は泣いたただただ泣いた

気がつくと 独りで泣いていた
昔行ったあの場所に行った
あのRIVER…

「RIVER」という場所は、おそらく若かったTAKUMAさんが幼少期に訪れた鴨川でしょう。
歌詞からは、母親との喜びを共有する美しい瞬間が透けて見え、そのぬくもりを感じます。

助けてのその一言は

僕の存在を否定するもの

そんな誓いとんだ勘違い

誰も独りで生きていけない

助け求めた君に求めた

そして自分にもまた求める

まだ戻れるまた訪れる

あのRIVER…

TAKUMAさんの力強い歌声は、まるで心の中での叫びのように響きます。
生きる上で他人との連携や支えが不可欠であることを考えると、協力と助け合いが必要不可欠ですが、実際にはうまくいかないことも多い現実を反映しています。

母は泣いた手に触れ泣いた
「きっと大丈夫」とまた泣いた
君は泣いた深々と泣いた
「僕がついている」とまた泣いた
僕は泣いたただただ泣いた
気がつくと 独りで泣いていた
昔行ったあの場所に行った
あのRIVER…

1番と2番の歌詞に微妙な違いがあります。
1番では母と僕が共に喜びを共有している様子が描かれていますが、2番では僕が母親を支える場面が描かれています。
これは、互いがお互いを助け合い、支え合う関係性が「RIVER」の歌詞に熱く表現されていることを示しています。