【W/X/Y / Tani Yuuki】歌詞の意味を考察、解釈する。

SNS上で大きな注目を集めた男性シンガー、Tani Yuuki(タニユウキ)の楽曲『W/X/Y』(wxy)は、恋のあたたかさと切なさが感じられる素晴らしいラブソングです。
歌詞は深い愛情を優しく表現しており、その意味を紐解いてみましょう。

彼女との未来を築きたい

TikTokやYouTubeなどのプラットフォームで注目を浴び、特にティーンエイジャー層から支持を受けているシンガーソングライター、Tani Yuukiが2021年5月26日にリリースした楽曲『W/X/Y(ダブリューエックスワイ)』についてご紹介します。
この曲は、タイトル自体が女性の染色体「WX(XX)」と男性の染色体「XY」を組み合わせたもので、男女の恋愛模様を巧みに描いたラブソングです。
Tani Yuukiの得意とする恋愛にまつわる日常を描いた楽曲で、彼らしい穏やかな歌詞と優しい歌声が、きっと聴く人の心に響くことでしょう。
それでは、歌詞の意味について深く考察してみましょう。

垂れ流したテレビの音
溜めてしまった洗濯物は今日こそ
晴れでもあえて外には出ないでいよう
映えないスナックとアルコールで乾杯をしよう

「垂れ流したテレビの音」と「溜めてしまった洗濯物」という言葉から、日常の風景が浮かび上がります。
晴れた日には恋人と外でデートしたくなる気持ちも理解できますが、今日は「あえて外に出ないでいよう」という決断をしているようです。
この日の計画は、シンプルでありながら特別な瞬間を楽しむことだけに集約されています。
それは「スナックとアルコールで乾杯」することです。
こうした控えめながらも貴重な時間が、二人にとって大切なものとして描かれています。

2人酸いも甘いも
噛み合わないとしても
お互い寄り添うように
少しずらしてみようよ
君がくれた太陽
月で隠れないよう
輝き弛まぬように歌うメロディ

「2人酸いも甘いも噛み合わないとしても」というフレーズは、おそらく価値観の違いを指しています。
男性と女性の違いだけでなく、それぞれの生い立ちや経験によって、物事の見方や考え方は異なります。

次に続く「お互い寄り添うように少しずらしてみようよ」という歌詞からは、染色体に関する連想が生まれます。
「XX」と「XY」のアルファベットは似た形をしており、並べればぶつかり合うものの、少し位置をずらせば寄り添うように配置できます。
このようにお互いに歩み寄ることで、二人の関係はより良いものに成長する可能性があります。

最後に、「君がくれた太陽」のような温かく輝く感情が、この歌詞を通じて伝えられることに愛情を感じます。
その温かさがずっと続くことを願って、この歌が歌われているのでしょう。

戯れるSlowly flowing day
愛してるも通り越して
似た者同士こうして
年老いるまで笑っていたいね
君がいなきゃlonely lonely day
夢の中 Fall asleep in bed.
起こすからmorning callで
I’ll protect you from nightmares, Baby

サビの「Slowly flowing day(ゆっくり流れる日)」も、静かな日常の様子を象徴しているように解釈できます。
主人公の心情は、普通の「愛してる」という言葉では十分に表現できないほど高揚しています。
彼女がいない日々は、彼にとって寂しく過ごすだけのものになります。

彼らは染色体のように似ており、このままずっと「年老いるまで笑っていたいね」という歌詞は、まるでプロポーズのように感じられます。
彼は彼女が眠りに落ちるのを見守り、朝になればモーニングコールで彼女を起こして、「I’ll protect you from nightmares(悪夢から君を守るよ)」と誓います。
これらの言葉からは、彼が恋人を大切にし、彼女との未来を築きたいという思いが満ち溢れています。

お互いの違いを認め合い、尊重しながら共に人生を歩む

脱ぎっぱなしの足跡辿ると
不意をついて後ろから抱きつくの
つい、繰り返すと忘れてしまいそうになるよ
振り返ると日々が当たり前じゃないこと

脱ぎっぱなしの服が点々と広がる足跡をたどると、愛する人が予期せず後ろから抱きしめてくれる瞬間があります。
こうした些細な触れ合いや幸福も、何度も繰り返すうちに当たり前のように感じるかもしれません。
しかし、絶対に「これらの日々が当たり前ではないこと」を忘れてはいけないという教訓が込められています。

2人対の細胞
絡み合う特別を
噛み締めて生きたいと思ったまどろみ抱く正午
吐息、漏れた体温
微塵も逃さないよう
頭の中刻む甘いメモリー

男女の対照的な細胞だけでなく、それぞれの人が持つ独自のらせん状のDNAは、その人特有のものです。
主人公は、この世にただ一人の愛する人が目の前に存在するという奇跡的な現実を「噛み締めて生きたい」と考えています。
彼は、彼女の吐息にまで「体温が漏れている」ことを理解し、大切な記憶としてそれを「微塵も逃さないよう」にしようと思っているようです。
この歌詞からは、控えめではあるけれども、心に秘めた情熱的な愛情が伝わってきます。

戯れるSlowly flowing day
愛してるも通り越して
違う者同士こうして
年老いるまで笑っていたいね

2番のサビは1番とほぼ同じ歌詞ですが、「似た者同士」の部分が「違う者同士」に変わっています。
たとえ好みや性格が似ていても、人はそれぞれ独自の個性を持っており、そのためには意見の対立や軋轢が生まれることもあるでしょう。
しかし、この違いこそが、相手を愛おしく思う要因ともなり得るのかもしれません。
お互いの違いを認め合い、尊重しながら共に人生を歩む願いが、率直に歌われています。

日常の風景に自分を重ねて共感することができる

重ねた手はね離さないでいて
ごめん、これそばに居たいだけだね
抱えた想いはお互い様でしょ
ほら、おあいこでしょ

主人公は彼女に対して「重ねた手はね離さないでいて」と伝えます。
この言葉には特別な意味はなく、彼が単に「そばに居たいだけだね」と素直に告げていることが伝わります。
この発言から、彼の優しさと誠実さがうかがえます。
おそらく、お互いに同じような気持ちを抱いており、彼は「おあいこ」だからこそ、ずっと手を繋いでいようと提案しているのでしょう。

すれ違い、間違いもあるし
筋書き通り行かない打診、悲しみだって
半分こにしよう
別れじゃない希望
独りよがりにならないように、いつも

似た者同士であっても違うもの同士の二人は、当然のことながら「すれ違い」や「間違い」を経験します。
人生は予期せぬ展開が日常です。
しかし、どんな出来事も二人で「半分こ」に分かち合いたいという願いがあります。
彼らは、進む先に別れではなく希望があると信じており、「独りよがりにならないように」と互いに気を使っていることが伝わってきます。

君がいなきゃ今もどこかで
動けないままの僕で
ありがとうを伝えたいのです
これからは僕が支えてくって
呆れてしまうくらいにね
愛が増していくday by day
面と向かうとどうしても
素直になれないな、ごめんね

この部分では、再び主人公の彼女への感情が表現されています。
フレーズ「君がいなきゃ今もどこかで動けないままの僕」という言葉から、主人公にとって彼女が欠かせない存在であることが明示されています。
彼は出会えたことや今一緒に過ごせることに対する直接的な感謝を述べ、その言葉は心に深く響くでしょう。
また、彼女から受け取ったものを、今度は自分が彼女を支える形で返したいという強い決意を表現しています。
同時に、日々の中で愛情が増していくものの、なかなか素直に感情を伝えられない焦燥感と切なさも感じられます。
そして、「ごめんね」という一言が、うまく表現できないけれども伝えたい想いがたくさんあることを示し、余計に温かな気持ちを引き立てます。
愛情表現が直接的でない分、日常の風景に自分を重ねて共感することができる楽曲です。

新世代のウェディングソング

TikTokでは、Tani Yuukiの楽曲『W/X/Y』を使ったダンス動画が話題となりました。
この楽曲は、明るく爽やかなメロディと、韻を踏む心地よい歌詞の連続が魅力で、人々を引き込んでいます。
歌詞からは一途で深い愛情が感じられ、将来的には新世代のウェディングソングとして愛されるかもしれません。
ぜひ、大切な人を思い浮かべながら、この歌詞をしっかりと味わってみてください。