現在、最も注目を集めるダンス・ボーカルグループ「Da-iCE(ダイス)」が、2022年8月22日にデジタルシングル『イマ』をリリースしました。
特に、その中でも表題曲『スターマイン』に注目して、歌詞の意味や曲の魅力についてお話しします。
大人が感じる夏の魅力
Da-iCE(ダイス)は、ダンスとボーカルの両方で高い実力を持つ5人組のグループです。
現在、特に若い世代を中心に大きな人気を誇っています。
彼らの魅力がたっぷり詰まったデジタルシングル『イマ』が、2022年8月22日にデジタル配信でリリースされました。
タイトルの『イマ』は、Da-iCEが”今”この瞬間に届けたいという願いと、未来を示唆するスラング”ima”(I’m gonna=I’m going to)が融合したものです。
今回は、その中でも表題曲である『スターマイン』を紹介します。
「スターマイン」は、花火大会のフィナーレでよく使用されるものですが、皆さんはその意味をご存じでしょうか?
これは花火の打ち上げ方法の一つで、「速射連発」という意味を持ちます。
数十発から数百発まで、さまざまな大きさの花火が含まれており、規模に関係なく「速射連発」の花火をスターマインと呼んでいます。
かつては、仕掛け花火の合間に打ち上げられ、あまり目立たない種目として扱われていましたが、現在では花火大会を盛り上げる主役の1つとして多くの人々を魅了しています。
Da-iCEの『スターマイン』は、夏祭りの瞬間的な美しさを爆発的なエネルギーで表現した楽曲です。
リーダーの工藤大輝が作詞・作曲を担当し、大人だからこそ感じることのできる夏の魅力を十分に盛り込んでいます。
恋の駆け引き
一発じゃ足りないのかい
二発目をおかわりしたい
三度目の正直なんて無い
四の五の言うなよ
ロクデモナイ
「スターマイン」の魅力は、何と言っても冒頭から聴き手を引き込むサビの印象的な迫力です。
歌詞には挑戦的な態度が込められており、その魅力は言うまでもありません。
さらに、ブレイクを活かしたギターのリズムも魅力的です。
リスナーは数字を辿るようにして曲に引き込まれ、まさに「スターマイン」の世界に没頭します。
特に「三度目の正直なんて無い」という力強いフレーズは、今この瞬間を逃さないようにという強いメッセージを感じさせます。
茹だるような熱さが鬱陶しい
夜は薄着の天使が騒々しい
露出ばかり増えるんじゃ意味無いね
本当の意味での祭りはこれからさ
Aメロでは、情熱的な夏祭りの光景が描写されています。
浴衣に身を包んだ女性たちが楽しそうに踊り、賑やかな様子が伝わってきます。
主人公は恋人と手を繋ぎながら、夏祭りの非日常的な雰囲気を存分に楽しんでいます。
興奮と高揚感があふれ出し、物語の展開を予感させます。
火傷するくらいの近距離で
仕込むスターマイン
類を見ないような手順で
スタンバイ さぁ打ち上げろ
この楽曲は甘美なだけでなく、ヒリヒリとした大人の刺激も巧みに組み合わせています。
スターマインのように、予想を超える恋の駆け引きを巧妙に織り交ぜています。
ポジティブでエネルギッシュなメッセージ
未曾有の炎色反応で
彩るのは過去じゃなく未来だけ
息を呑むくらいのスピードで
鳴らすスターマイン
釘付けになるド派手さで
スタンバイ さぁ打ち上げろ
「炎色反応」とは、物質を炎の中に入れて熱することで、炎がその元素固有の色に変化する現象を指します。
花火の鮮やかな色彩は、この炎色反応を利用しているのです。
「彩るのは過去じゃなく未来だけ」というフレーズは、2人の行動によって未来が鮮やかに変化していくことを示唆しているのでしょう。
「釘付けになるド派手さで」という表現は、単に曲中の情景を描写しているだけでなく、Da-iCEの在り方にも関連しているように思えます。
彼ら自身のパフォーマンスへの確信と、ファンを魅了し続けるカリスマ性を感じさせるフレーズです。
真っ暗な空を照らす
命の火花散らそう
悲しみも吹き飛ばす
最大火力で
さぁ打ち上げろ
後半の歌詞は、人生そのものをテーマにしたメッセージを込めているように感じられます。
厳しい状況に直面しても、一心不乱に情熱を注ぎ込むことで周囲を輝かせ、人々を魅了する力を持つという意味が込められています。
まさに、Da-iCEがこのメッセージを体現し続けているのではないでしょうか。
上がって がって 合点
でもね たまにゃ
下がって がって ガッデム
三度目の正直なんて無い
四の五の言うなよ
ロクデモナイ
人生は七転び八起き
急展開
この部分の歌詞は、キャッチーな言葉遊びが魅力的です。
「でもね たまにゃ」は、前半の楽曲で登場した花火職人への称賛「鍵屋 玉屋」と語呂を合わせています。
良いことがあった日の最高潮のテンションと、ツイてない日の最悪な気分を明快に表現しています。
「人生は七転び八起き 急展開」という歌詞の通り、未来が何をもたらすか分からないのが人生の面白いところではないでしょうか。
「今この瞬間を思いっきり楽しんでいこう」というポジティブかつエネルギッシュな想いが詰まったこの楽曲。
何度もリピートしたくなるほどの中毒性があります。