TikTokなどのさまざまなソーシャルメディアで「首振りダンス」が大流行している楽曲『オトナブルー』。
タイトルを知らずとも、曲を聴けばピンとくる人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな『オトナブルー』の歌詞の意味に迫ります。
大人ぶりたい少女の気持ち
様々なトレンドの源として人気を集めているTikTok。
TikTok上で最近注目を集めているのは、昭和歌謡風の楽曲に合わせてリズミカルに首を振る「首振りダンス」です。
その動きだけでも非常に中毒性がありますが、特にクセになるのがこのダンスに使用されている楽曲『オトナブルー』です。
この曲は4人組ユニット『新しい学校のリーダーズ』が2020年5月に発表したものです。
では、歌詞では何が歌われているのか、早速確認してみましょう。
わかってるほしいんでしょ
艶やかなこの唇
ヤワな男たち惹き寄せる
息を飲むほどに甘い蜜わかってるほしいんでしょ
二度見するこの躰
汗ばむ町1人歩けば
淫らな視線が絡みつく
ねぇ何を期待してるの?
曲の冒頭では、特定の女性が男性を誘惑するような歌詞が歌われています。
この一節だけを見ると、大人っぽくセクシーな女性のイメージが浮かびますね。
しかし、次の歌詞が現れると、一気に状況が変わります。
その内じゃなくて今すぐがいいの
大人の恋に焦がれて
見た目よりも残るあどけない
心だけが 先走る
青い蕾のまま大人振る
歌詞の中で「青い蕾のまま大人振る」というフレーズが歌われており、それからわかる通り、この曲は「大人になりたい」という気持ちを歌っています。
つまり、主人公はまだ大人ではなく、あどけない心を持った人物であると解釈することができます。
好きな人に見てほしい
わかってるほしいんでしょ
刺激する私の全て
冷めた瞳まで魅了する
いつかは花になるアマリリス
次に歌われる歌詞も、主人公が大人ぶる心情を描いています。
「わかってるほしいんでしょ」というセリフからは、相手のことを完全に理解している大人の女性の余裕が感じられます。
また、この部分で注目されるのは「アマリリス」です。
アマリリスは赤や白の花を咲かせる植物で、花言葉としては「輝くほどの美しさ」「内気」「虚栄心」といった意味を持ちます。
したがって、この部分はアマリリスが「いつかは花になる」と仮定すると、今はまだ蕾である自分自身が将来的に大人の女性に成長することを表しているのかもしれません。
優しいだけの言葉じゃなくて
心で繋がりたくて
ありきたりなメイクじゃ隠せない
憧れだけ夢を見る
あなたの前でまた 大人振る
この部分からわかるのは、主人公が特定の人に想いを寄せているということです。
ただし、この曲は単に大人ぶりたい女の子の楽曲ではなく、好きな人に注目してもらいたいという思いから大人ぶってしまう女の子の恋心を歌っている可能性がありますね。
大人な恋にあこがれる
その内じゃなくて今すぐがいいの
大人の恋に焦がれて
見た目よりも残るあどけない
気持ちだけが空回る
私を見つけて
想いを寄せる相手に子供扱いされている可能性も考えられますね。
この仮定に基づくと、「その内じゃなくて今すぐがいいの」という歌詞の意味が理解できるかもしれません。
実際、主人公が好きな相手は彼女よりもはるかに年上の大人の男性かもしれません。
優しいだけの言葉じゃなくて
心で繋がりたくて
ありきたりなメイクじゃ隠せない
憧れだけを夢見を見る
まだ見ぬ恋路を
追いかけて追いかけて
また大人ブルー
「まだ見ぬ恋路」という歌詞からは、主人公がまだ気になる相手に対して注目されていないということが考えられます。
そして、最後に登場する「大人ブルー」というフレーズにも注目です。
一般的に「ブルー」と聞くと、センチメンタルな気持ちをイメージする人が多いでしょう。
これまでの考察を踏まえると、「大人ブルー」とは「大人になりきれずに悲しい気持ち」または「大人として扱われなくて悲しい気持ち」という意味かもしれませんね。
主人公は大人な男性に注目してもらいたい一方で、自分自身は子供扱いされて注目されないと感じているのかもしれません。
このような恋心を歌った楽曲と考えられます。
まとめ
以上で、『オトナブルー』という楽曲の歌詞の考察を解説しました。
この楽曲は昭和歌謡のようなメロディーが印象的ですが、実際には青春ソングのような要素も含まれています。
もし楽曲を聴いて覚えたら、ぜひ注目の「首振りダンス」もチェックしてみてください。
そのダンスをマスターして、皆さんと一緒に盛り上がりましょう!