小林武史は、マイリトルラバーを手がけた、もうひとりの注目すべきプロデューサー、「TK」です。
彼は1990年代の後半に活躍し、その才能で名を馳せました。
小林武史は単なる技術力のある歌手を求めるだけでなく、特異な声質を持ち、時には音程を外すこともあるAKKOを選び出し、彼女の個性を活かして多くのリスナーの心を掴みました。
そんなわけで、この度はマイリトルラバーの「ALICE(アリス)」を独自の視点で解析してみることにします。
“愛”って 何処にでもあるって 言うけど
心の中泳いで キラキラ光って
とどまることさえ 知らずに 揺らいだ中に
素敵な迷いはあるから
緑の森泳いで ソワソワしたって いいから
あなたに罪を 打ち明けたいよ
いけない気持ちだけを
しめ出したままで
気をぬいてると フイに風が
いい事しようって 囁く
最初はこの歌が性的な目覚めを描いたものだと考えていたが、「罪」という概念がそこには当てはまらないように思える。
恐らくは、既に交際している相手がいるにも関わらず、他の人との関係を望む心情、つまり浮気への衝動を感じてしまい、未知の世界へ踏み出す意欲を歌った内容だと解釈する。
振り返ると、AKKOと結婚した後も、コバタケが一青窈や鬼塚ちひろといった若手の専属アーティストとのスキャンダルで週刊誌の話題になっていたことがある。
彼は女性との関係において安定を見せず、浮気を「魅力的な迷い」とみなしたり、「風が素晴らしい冒険を促している」といったロマンチックな表現で捉えているように感じられる。
鏡のように光る 喜び抱いている
いつだって恋だけが 素敵なことでしょう
いとしいあなたの心の中 のぞいてみる
誰だって恋だけじゃ 愛にたどり着けない
多くの人々は、35歳を超えると恋愛への関心が大幅に薄れてくることが一般的です。
恋の楽しみを経験し尽くすと、徐々にその魅力に対して飽きが来るようになるのです。
子ども時代には何時間もビデオゲームに夢中になれたが、大人になるにつれてゲームのパターンを把握し、展開を予測できるようになります。
そうなると、もはや時間の浪費と感じるようになるのです。
恋愛もこれと似ており、パートナーは変われど行動や結果に大きな違いはなく、よくある結末に気づくようになります。
コバタケについては、彼が永遠の青年であると思われます。
50代になっても、「恋愛ほど楽しいものはない」と心から信じているようです。
それでも、時には激しい恋愛に疲れを感じ、平穏を求める瞬間もあるようです。
平和な愛を見つけたいと願っているものの、輝くような恋に再び飛び込んでしまうのでしょう。
“性”って 漢字で書いても 何だか
あいまいで 解らなくて
だけど 知ってゆく運命は
好奇心を あなただけに向かわせる
性的な興味を持つのは、まさに中学生や高校生の特徴ですね。
彼らにとって授業はなかなか集中できないものになりがちです。
やさしい木立の中
日だまりが生まれ
そして二人は すべり込むの
キャッチできるよ 光を
体がHEARTに 何か伝えたがっている
*+▼☆▲△×□って意味を越えている
世界中に広がってゆく ネットワークみたいに
☆▼□×+▲*△ 心を旅する
「りぎりんら★りぎりぎら」という響きからは、恋する気持ちに頭がいっぱいで現実逃避するような状態が感じられます。
それにしても、「ネットワーク」に触れたこの曲が登場した時代は、携帯電話がまだ珍しく、ポケットベルが一般的で、パソコンも現在ほど普及していなかったにもかかわらず、その洞察力には脱帽です。
コバタケの先見性は際立っています。
時を越えてくる
メッセージは きっとあるから
時代を越えるのか??
恋愛って、どの時代でも人間共通の楽しみというわけか??
Ah 瞳に写る空は
青いキャンバスで
いたずらなパレット 選びだせば
どんな色にも染まる
「~の色に染まりたい」とは言わないけどね。
感情によって、どんな人生でも可能だということだね。
鏡のように光る 喜び抱いている
いつだって恋だけが 素敵なことでしょう
熱い体がHEARTに 何か伝えたがっている
▼△*+×□▲☆って意味を越えている
そして アリスのように 不思議さを受けとめたら
誰だって いつだって 森に迷い込めるの
コバタケの世界観が際立つ歌詞でしたね。
少し変わった価値観をお持ちのようです。
ところで、話は変わりますが、私の知人に不倫関係にある女性がおり、その彼女の話によると、彼氏は「妻・愛人・彼女」という独自の階層を設けているそうです。
その知人は最近、彼女のポジションから愛人へと昇格し、そのことを大変嬉しく思っていました。
愛人になれば、生活支援として月に約10万円を受け取れるらしく、「第二の奥さん」になれたと喜んでいました。
この彼女と彼氏のユニークな関係は、私には全く理解できなかったのですが、その不思議さを受け入れることができれば、彼らのような特別な世界に足を踏み入れることができるのだろうと感じました。
しかし、今でもその世界観は私にはちょっと理解しがたいものがあります。