椎名林檎の「17」という曲。
最初は特別な印象を持っていなかったのですが、ユーチューブで偶然見つけ、その曲の和訳を初めて知りました。
それまでは他の曲ばかりを聴いていましたが、今では「17」が私のお気に入りの曲になりました。
椎名林檎を初めて知ったとき、その歌詞や曲調から受けた印象は、彼女のエキセントリックな一面でした。
その曲は狂気に満ち、一般的なものではなく、良い意味で言えばエンターテイナーとしての要素が強く感じられました。
過去には「あばずれ」に憧れると公言しており、その言葉は、過激な人生を歩む女性を指すものとされています。
彼女の現在の清楚な美しさを見ると、当時のヒステリックな椎名林檎とは考えられないほどの変化がありますが、もし当時の彼女の狂気を知っていたら、今の彼女の姿は予想できなかったのではないでしょうか。
彼女自身が「あばずれ」という狂気をいまだに抱いているのか、興味深く感じます。
アメトーークの「学校でいけてない芸人」などのエピソードにより、学生時代に少し陰りのある立場にいた人々が注目されるようになりました。
「17」という曲はまさにそのような人々の共感を呼び起こす歌詞を持っています。
周りの同級生たちはほとんど区別がつかないほど同じようになり、個性や魅力が感じられないように見えます。
彼らは自分が異なっていることを誇りに思い、収まることや理解されることが、時には必要ないと考えているのかもしれません。
海外の女性シンガー、ジャニズ・イアンのデビュー曲である「At Seventeen」は、「17」の歌詞と同様に、学生生活における地味な女子学生の感情を歌ったものでした。
椎名林檎が「シドと白昼夢」の歌詞で「私は別の人間で、自分がジャニズ・イアンだと思い込んでいた。現実には本物のジャニズ・イアンがいることを知っていた」と歌っているように、「17」はジャニズ・イアンの「At Seventeen」に感銘を受けて制作されたようです。
この曲は、椎名林檎が自身の学生時代と重ね合わせることができるでしょう。
「17」歌詞全文と日本語訳
Now I’m 17
あたしは17歳My school is in the country.
田舎の学校に通ってるStudents wear trainers
みんな同じジャージを着てて、read the same magazines.
みんな同じ雑誌を読んでるNow I7m 17.
あたしは17歳My school is getting tiresome.
学校にはうんざりよTeachers―they’re so young
先生はみんな幼稚でsingling me out.
あたしは目をつけられてるOnly like philosophy& after school the time
That’s what I call my own…my own time.
哲学の授業と放課後だけがあたしの時間Nice girls meet nice boys end of school day.
可愛い女の子は素敵な男の子とデートWhile other girls go straight home
そうじゃない女の子たちは、tallking about soaps’n that
ドラマの話なんかをしながらまっすぐ家に帰るのI go home alone
あたしは一人で帰るlike it watching the nameless people
通りすがりのヒト達を観察しながらsurfing subways
地下鉄を乗り継いで ふらふらとどこかへtraveling somewhere
何処かへ行ってしまえたらnowhere…
・・・どこでもないところへ・・・Now I’m 17
あたしは17歳I do not have a title
肩書きはないわdepend on no one else
誰のことも頼りになんかしてないしbusy being kind
自分にやさしくするだけで精一杯Only like philosophy & after school the time
That’s what I call my own my own time
哲学の授業と放課後だけがあたしの時間While other girls go straight home
可愛い女の子は素敵な男の子とデートWhile other girls go straight home
そうじゃない女の子たちは、talking about soaps’n that
ドラマの話なんかをしながらまっすぐ家に帰るのI go home alone
あたしは一人で帰るand have dinner in my sweet home
割と気に入ってる我が家で夕飯を食べてPraying again
部屋でただ祈るのagain&again
何度も何度も・・・どうか安らぎを・・・
I see the same faces in school
毎日周りは同じ顔ばかりand they say that I am different
少し口を開けば「あなたは変だ」とI think it’s an hounor
だからあたしは、I say it’s an hounor to B different
変わってるって素敵でしょ?と言ってあげるのI can’t go their way
あたしはみんなと同じにはなれないものsurfing subways, traveling somewhere
地下鉄を乗り継いで ふらふらとどこかへnowhere..
・・・どこでも、どこでもないところへ・・・I go home alone
あたしは一人で帰るand have dinner in my sweet sweet home
割と気に入ってる我が家で夕飯を食べてpraying again
そして祈るの 繰り返し、繰り返しagain&again
何度も何度も・・・どうか安息を・・・
Now I’m 17
私は17歳Now I’m 17
・・・17歳・・・